Googleロゴ
2016年1月26日
Australia National Day 2016 – D4G AU Winner – Ineka Voigt
この日、「オーストラリア」でGoogle検索のロゴが以下のものに変更されています。
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ロゴ小
表示された国
オーストラリア
オーストラリアの日
1月26日は、オーストラリアの日(Australia Day)です。
1788年、最初の移民団がシドニー湾から上陸した日です。
建国記念日とは異なります。
1606年、オランダ人の「ウィレム・ジャンツ(Willem Janz)」さんがヨーロッパ人で初めてオーストラリアを発見します。
ところが、北部地域に上陸し、その周辺のみしか探索しなかったため、植民地には向かないと判断してしまいました。
その後、1770年にスコットランド人の「ジェームズ・クック(James Cook)」さんが南東のシドニーに上陸し、領有を宣言します。
1776年7月4日にアメリカで独立宣言が行われ、イギリスは、それに変わる植民地(主に流罪植民地)を探していました。
オーストラリアは丁度良い土地でした。
そんないきさつもあり、入植が開始されます。
その初期の移民団が1788年1月26日にシドニーに到着しました。
元々、オーストラリアにはアボリジニと呼ばれる先住民が生活していました。
イギリスは、1828年にオーストラリア全土を植民地とすると、先住民を迫害し、駆逐していきます。
アボリジニ達も無抵抗ではありませんでしたが、移民たちに抵抗する力を持ち合わせていませんでした。
その後、オーストラリアは1901年にイギリスから独立します。
その後もアボリジニに対する迫害は続きます。
そして近年になってようやくアボリジニの権利も見直されました。
実際にアボリジニの市民権が認められたのは、1967年のことです。
先住権が認められたのは、さらに最近の1993年のことです。
そのため、オーストラリアの日(Australia Day)についても、ヨーロッパ人の入植日に由来するため、アボリジニやその擁護者達からは批判的に見られている面もあります。
1月26日という日付は、当初あまり知られていませんでしたが、1818年に祭典が開かれたことで、皆が周知する日となりました。
全土で祭典が開かれる様になったのは1990年代以降と最近のことです。
ロゴデザイン
オーストラリアの「Doodle 4 Google」の最優秀作品がロゴデザインとして採用されています。
16歳のキャンベラの高校生「Ineka Voigt」さんの作品です。
「失われた時」、「母と子の再会」がテーマとして描かれています。
1869年から1969年にかけての約100年間、オーストラリアではアボリジニの親権は否定され、子供たちは強制収容所や孤児院などの施設に送られていた歴史があります。
当時は、ヨーロッパ人は文明のレベルにおいて優れており、アボリジニは比較的に劣っていると仮定されており、混血の子供たちが増加することは人種の純潔への脅威であると考えられました。
子供たちを両親から隔離することで、アボリジニは種を維持することを不可能にしようとした政策です。
盗まれた世代(Stolen Generations)と呼ばれています。
その悲しい時代に、親と子が一緒にいれたら、、、という気持ちをこめて、ロゴがデザインされています。
非常に印象的なデザインとなっています。
ちゃんと「Google」の文字もあります。
ロゴ表記されている主な各国のGoogle検索サイト
オーストラリアのGoogleサイト「Australia Day」
→ https://www.google.com.au
検索される言葉は、「オーストラリアの日」です。