2015年11月2日
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「ジョージ・ブール」さんって??
「George Boole」
イギリスの数学者、哲学者です。
1815年11月2日に生まれ、1864年12月8日に逝去されています。
そのため、今年で生誕200周年。
コンピューター理論の基礎となった「ブール代数」を考案した人です。
「ブール代数」とは、1854年の著書「思考の法則に関する研究」で 提唱した記号論理学です。
「1」または「0」の2値のみをもつ変数を用いる論理。
基本的な考え方は,真を「1」、偽を「0」で表すことです。
その2値だけを使った代数学で、演算は「加減乗除」( + - × ÷ )ではなく、「AND(論理積)」、「OR(論理和)」、「NOT(論理否定)」で行われます。
「x AND y」
「x OR y」
「NOT x」
というような演算となります。1つ1つを簡単に見て行きましょう。
▼ 「AND」
「AND」は日本語言うと「かつ」と訳すと解りやすいです。
「x AND y」という演算の場合
x=1(真) かつ y=0(偽)の場合、結果は 0(偽)となります。
x=0(偽) かつ y=1(真)の場合、結果は 0(偽)となります。
x=1(真) かつ y=1(真)の場合、結果は 1(真)となります。
つまり、一つでも0(偽)があれば結果は0(偽)ということですね。
▼ 「OR」
「OR」は日本語でいうと「もしくは」と訳すと解りやすいです。
「x OR y」という演算の場合
x=1(真) もしくは y=0(偽)の場合、結果は 1(真)となります。
x=0(偽) もしくは y=1(真)の場合、結果は 1(真)となります。
x=0(偽) もしくは y=0(偽)の場合のみ、結果は 0(偽)となります。
つまり、一つでも1(真)があれば結果は1(真)ということですね。
▼ 「NOT」
「NOT」は日本語でいうと「ではない」と訳す、もしくは否定と捉えると解りやすいです。
「NOT x」という演算の場合
xが1(真)であれば、結果は0(偽)となります。
xが0(偽)であれば、結果は1(真)となります。
ブール代数は2つの値を対象とした代数学なので、入力する値も、結果もすべて「1」か「0」となります。
現在のコンピューターの演算にもこの代数が利用されています。
アメリカの「クロード・シャノン」さんがこの代数に基づき、電子計算機を色々なことに使用できるという現在のコンピューターの元になる理論を展開しました。
ロゴデザイン
ブール代数の「AND(論理積)」、「OR(論理和)」、「NOT(論理否定)」の式が見受けられます。
黒い部分に「x」、「y」が表示され、その演算の結果通りに「Google」の文字がカラー化されます。
「G」 x AND y:xとyが両方表示された時にカラー化します。
「o」 x XOR y:xとyのどちらか1つが表示された時にカラー化します。
「o」 x OR y:xとyのどちらかが表示された時にカラー化します。
「g」 この部分に「x」と「y」が入力されます。
「l」 NOT y:「y」ではないとき、xや入力無しの時にカラー化します。
「e」 NOT x:「x」ではないとき、yや入力無しの時にカラー化します。
ブール代数の基本的なことをちょっと知った上でロゴを見ると面白いですね。
イギリスのGoogleサイト「George Boole」
→ https://www.google.co.uk
日本のGoogleサイト「George Boole」
→ https://www.google.co.jp
インドのGoogleサイト「George Boole」
→ https://www.google.co.in
大韓民国のGoogleサイト「조지 불」
→ https://www.google.co.kr
スペインのGoogleサイト「George Boole」
→ https://www.google.es