2017年4月27日
自由の日とイーノック ソントンガを称えて
Celebrating Freedom Day and Enoch Sontonga
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表示された国
南アフリカ
自由の日(Freedom Day)
Freedom Day:自由の日
南アフリカでは「4月27日」は「自由の日:Freedom Day」とされています。
アパルトヘイトの撤廃後の「1994年4月27日」に、初の選挙が行われました。その日に由来しています。
この選挙では、南アフリカ史上初の「全人種参加」で実施されました。
結果はアフリカ民族会議(ANC)が得票率「62.65%」、252議席を獲得して勝利し、「ネルソン・マンデラ」さんが大統領となりました。
この選挙で南アフリカでは初めての「全人種政府」が成立し、アパルトヘイト体制が終焉を迎えました。
大統領に選出された「ネルソン・マンデラ」さんは民族和解、協調を呼びかけ、白人・黒人との格差是正、黒人各部族間の対立の解消などに努めました。
南アフリカでは、この日は国民の休日となっています。
「エノック・ソントンガ」さんって??
Enoch Sontonga:エノック・ソントンガ(1873〜1905)
「Nkosi Sikelel’ iAfrika:コシシケレリ・アフリカ:神よ、アフリカに祝福を」を作曲した方です。
彼は、アフリカのコサという民族で教師、牧師を務めていました。
この曲は学校や教会で歌うために1897年に作詞、作曲されました。
西洋の賛美歌を参考に、アフリカのメロディーも取り入れ作曲され、徐々に南アフリカの教会で歌われる曲となっていきます。
その後、人種差別の撤廃を目指す「アフリカ民族会議(ANC)」の会議の終わりに歌われる曲として使用されはじめ、そのことから、アフリカの解放運動を象徴する歌、反アパルトヘイト運動のシンボルともなりました。
「1994年4月27日」の選挙で初の黒人大統領となった「ネルソン・マンデラ」さんにより、国歌と宣言されました。
それ以前に「Die Stem van Suid-Afrika:南アフリカの呼び声」という国歌も存在しましたが、1996年に2つの国歌を短縮、接合した曲が、「南アフリカ国歌」として発表されました。
この背景には、反アパルトヘイトの象徴曲「神よ、アフリカに祝福を」とアパルトヘイト時代の曲「南アフリカの呼び声」を組み合わせることで、民族の和解、強調を意識させ、国家の分裂を防く目的があったとも言われています。
現在では、「南アフリカ」以外にも「タンザニア」で国歌として用いられています。
以前は「ナミビア」や「ザンビア」、「ジンバブエ」でも国歌として用いられていました。
このことからも、当時のアフリカの解放運動を象徴する歌であったことが判ります。
ロゴデザイン
「エノック・ソントンガ」さんがデザインされています。
また、音楽をイメージする5線と音符が南アフリカの国旗のカラーで描かれています。
南アフリカ 国旗
▼ 南アフリカのGoogleサイト:Enoch Sontonga
→ https://www.google.co.za
過去にも「自由の日」のロゴが表示されました。
▼ 2016年 自由の日 (2016年4月27日)
▼ 2015年 自由の日 (2015年4月27日)