2020年2月6日
Waitangi Day 2020
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表示された国
ニュージーランド
ワイタンギ条約記念日
Waitangi Day:ワイタンギ条約記念日
ニュージーランドでは、毎年、「2月6日」は「ワイタンギデー(Waitangi Day)とされています。
「1840年2月6日」に「ワイタンギ条約」を締結したことが由来となっています。
ニュージーランドの地は、8世紀ごろからマオリ人が暮らしていたといわれています。
1962年、オランダの探検家「アベル・タスマン」さんによって、ニュージーランドが発見されました。
彼は「タスマニア島」も発見しており、彼の名が島の名称の由来となっています。
ニュージーランド、タスマニア等と発見したにも関わらず、彼はこの時の航海でオーストラリア大陸を発見できなかったというのが面白いところです。
発見から100年以上経った1769年、イギリスの冒険家「ジェームズ・クック」さんがヨーロッパ人として初めてニュージーランドに上陸し、イギリス領と宣言しました。
1800年代に入ると、イギリスからの入植が進んでいきます。
入植者と先住民であるマオリ人との対立も絶えませんでした。
イギリスだけでなく、他のヨーロッパの国々もマオリ人たちから土地を買うことで、植民地化を狙っていました。
そこで、「1840年2月6日」に「ワイタンギ条約」が締結されることになります。
「ワイタンギ条約」は、対立が絶えなかった先住民のマオリ族とイギリスとの間で締結された条約です。
その内容は、以下のようなものでした。
・マオリ族は英国女王の臣民となり、主権を譲る
・マオリの土地保有権は保障される 土地の売買はイギリス政府のみとする
・マオリはイギリス国民としての権利を認められる
この条約で、ニュージーランドはイギリス領であることを認めさせたわけです。
この条約以降、「ニュージーランド(New Zealand)」という名称が一般的に使われるようになりました。
この条約は、「英語」と「マオリ語」のそれぞれの文章が用意され締結されましたが、この翻訳に問題がありました。
例えば「英国女王の臣民となり」という部分がマオリ語では「権力を共有する」というような意味で書かれていました。
これは、当時のマオリ語に「主権」あたる言葉がなく、似たような言葉を使ったためだと言われています。
一番の問題は土地保有問題で、イギリス側は「ニュージーランドはイギリス主権の植民地」と捉え、また、マオリ側は「土地を保有しているのはマオリ」と捉えていました。
このため、その後100年以上に渡り、マオリ族との間に争いが続いていくことになります。
1975年になって、ようやく「ワイタンギ条約」を見直す「ワイタンギ審判所」が設置され、見直しが始められました。
関連する過去のロゴ
「ワイタンギ条約」をめぐる対立で、マオリの権利のために活動を行った女性活動家「ウィナ・クーパー」さんが過去にロゴに取り上げれています。
▼ ウィナ・クーパー 生誕120周年 (2015年12月9日)
よろしければ、合わせてご確認ください。
ロゴデザイン
ニュージーランドに生息する鳥がロゴに描かれています。
中央には、ニュージーランドを象徴する鳥「Kiwi:キーウィ」が描かれています。 国鳥にもなっており、飛べない鳥としても有名です。
左側には「kererū:ニュージーランドバト」、右側には「tūī:エリマキミツスイ」が描かれています。
3種類とも、ニュージーランド固有の鳥です。
【世界各国の「Google」検索URL 一覧】【En】
▼ ニュージーランドのGoogleサイト:Waitangi Day 2020 #GoogleDoodle
→ https://www.google.co.nz
→→→ 他の国のロゴを表示させる方法
過去にも「ワイタンギ条約記念日」のロゴが表示されました。
▼ 2019年 ワイタンギ条約記念日 (2019年2月6日)
▼ 2018年 ワイタンギデー(ニュージーランド建国記念日) (2018年2月6日)