2020年2月15日
2020年 セルビア建国記念日
Дан Државности Србије 2020
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セルビア
国家の日(Дан Државности)
Дан државности:国家の日:ナショナルデー
セルビアでは、毎年、「2月15日」は「国家の日(Дан државности)」とされています。
「1804年2月15日」の「第1次セルビア暴動」の勃発の日、そして、「1835年2月15日」の最初の憲法の制定の日の両日が由来となっています。
セルビアの地域は古くから、小さな国家が興ったり、また、大きな国の支配下に入ったりと長く同じ王朝の支配が続くことはありませんでした。
12世紀初頭、「ステファン・ネマニャ」さんが、セルビアの民族を統一し、「ネマニッチ王朝」を興します。
「ネマニッチ王朝」はヨーロッパの強国となり、14世紀中頃には最盛期を迎えます。
ところが、14世紀後半から、隣国「オスマン帝国」の台頭により争いが始まり、最終的には負けてしまいます。
15世紀後半には、ほぼ全土が「オスマン帝国」の支配下となりました。
セルビアの地域は、その後、400年近く「オスマン帝国」の領土となります。
セルビアの人たちは、同じく「オスマン帝国」の台頭に悩まされていた隣国「ハンガリー」に移住し、協力して対抗しますが、ハンガリーも「オスマン帝国」に屈してしまいます。
その後も、色々な国に組して「オスマン帝国」に対抗を試みましたが、成功することはありませんでした。
17世紀末頃に入ると、少しずつですが、「オスマン帝国」に陰りが見えはじめます。
そして「1804年2月15日」に、「ジョルジェ・ペトロビッチ」さんが、ベオグラードの南にあるオラシャツでの集会の後、オスマン帝国の支配に対して蜂起しました。(第1次セルビア蜂起)
この活動が、セルビア全土に広がり、ロシアの援助を受けることにも成功し、当初の戦況は優勢でした。
ところが、運の悪いことに、ナポレオンによるヨーロッパ全土の混乱期に重なっていました。
ナポレオンがロシア侵攻を始め、ロシアもセルビアの援助どころではなくなります。
結果として、「オスマン帝国」側が盛り返し、蜂起は失敗に終わります。
その後、「1815年」に、前回の蜂起にも参加していた「ミロシュ・オブレノヴィッチ」さんが再度蜂起を行いました。(第2次セルビア蜂起)
この時にはナポレオンによる混乱も収まっており、再度、ロシアの援助を受け、「オスマン帝国」の支配下ではありますが「自治権」を獲得することに成功しました。
彼は、「1835年2月15日」に最初の憲法の制定も行いました。(バルカン半島での最初の憲法)
この憲法については、宗主国の「オスマン帝国」や、協力国の「ロシア」の反対を受け、残念ながら、すぐに廃止されることになります。
その後のセルビア
第一次世界大戦を迎えると「オスマン帝国」は瓦解。
セルビアは、「スロベニア」、「クロアチア」と共に、「ユーゴスラビア王国」を建国しました。
そして迎えた第二次世界大戦時、ナチス・ドイツの侵攻を受けます。
すると、王国政府は即座にロンドンに亡命してしまいます。
セルビア(ユーゴスラビア)では、ナチス・ドイツによるセルビア人の虐殺が行われましたが、「ヨシップ・ブロズ・チトー」さんを中心とした人民解放軍(パルチザン)が抵抗運動を続けました。
1945年のナチス・ドイツが敗戦、降伏すると、抵抗勢力はユーゴスラビア全域の支配権を取り戻し、「ユーゴスラビア民主連邦」を成立させました。
その後、ロンドンに亡命した王国政府が帰国を望みますが、当然のことながら拒否しています。
第二次世界大戦は、冷戦が始まり、ソビエト連邦側に歩み寄ります。
1946年:ユーゴスラビア連邦人民共和国
1963年:ユーゴスラビア社会主義連邦共和国
と名称を変更していきます。
この頃の「ユーゴスラビア社会主義連邦共和国」の構成していたのは以下の6つの国家の集合体でした。
・マケドニア社会主義共和国
・セルビア社会主義共和国
・ボスニア・ヘルツェゴビナ社会主義共和国
・クロアチア社会主義共和国
・スロベニア社会主義共和国
・モンテネグロ社会主義共和国
1980年代になると、民族主義が唱えられるようになり、各国家間で少しずつ協調姿勢が崩れて行きます。
「ユーゴスラビア社会主義連邦共和国」は「セルビア」が実質的に支配していて(主導権を握っていて)、他の国との対立が絶えませんでした。
そのため、1990年代になると「ユーゴスラビア社会主義連邦共和国」は解体していきます。
「マケドニア」、「クロアチア」、「ボスニア・ヘルツェゴビナ」、「スロベニア」が相次いで独立し、残った「セルビア」と「モンテネグロ」は2ヶ国で「ユーゴスラビア連邦共和国」を形成します。
しばらくは2ヶ国での国家が続きましたが、「モンテネグロ」でも独立の気運が高まり、2006年6月3日に独立宣言を行います。
これを受け、セルビア側も2006年6月5日「セルビア共和国」として独立宣言を行い、現在の形となりました。
ロゴデザイン
セルビアの国旗がデザインされています。
セルビア国旗
国旗には「双頭の鷲」が描かれた「国章」が配置されています。
【世界各国の「Google」検索URL 一覧】【En】
▼ セルビアのGoogleサイト:Дан Државности Србије
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→→→ 他の国のロゴを表示させる方法
過去にもセルビアの「建国記念日」のロゴが表示されました。
▼ 2019年 セルビア建国記念日 (2019年2月15日)
▼ 2018年 セルビア建国記念日 (2018年2月15日)
▼ 2017年 セルビア建国記念日 (2017年2月15日)
▼ 2016年 セルビア建国記念日 (2016年2月15日)